花梨瘤の香炉の特上品です。
外寸直径φ120㎜の香炉です。
花梨瘤の珍しい紅白杢でお作りしております。
花梨瘤は白太と呼ばれる木の外側の部分が白く、芯から白太までの赤身部分に鳥眼杢があらわれています。
白太と赤身部分の境目ははっきりと白と赤に分かれていますので、その部分を上手く木取りすることで
紅白のコントラストがはっきりとした面白い一品が出来上がるということです。
このような作りのものを「紅白杢」などといわれ、知る人ぞ知る玄人な一品として人気があります。
また、おめでたい紅白模様にちなんでお祝いの引出物にされる方もいます。
なかなかこの部分で一品を作るというのは機会がないと難しいものですので極めて希少な一品といえます。
花梨瘤で香炉をお作りすることが近年大変難しくなってきています。
香炉をお作りする場合、その材は当然厚い材が必要になってきます。
そのような材はなかなか板材として流通することが少ないので、
花梨瘤に限らず銘木で香炉をお作りすることはとても難しいことです。
花梨瘤は特に厚材として流通することは極めて少ない材であり、
そもそもワシントン条約で輸入禁止になっている材ですから、
その希少性は想像に難くないでしょう。
この状況が続けば香炉は作れなくなってしまうのではと当工房は大変危惧しております。
それほど希少な一品です。